「嘉年華(天使は白をまとう)」をネットで観る

2017年東京フィルメックス、今年の香港国際映画祭でも上映された。

f:id:mingmei2046:20180407160144j:plain

12歳の少女2人に対する性犯罪を告発する映画。16歳の少女が証拠のカギを握るが、不法労働者なのでそのまま証言出来ない。

映画全編に女性性の象徴が多く登場する。一番目立つマリリンモンローの像は、足は本物で上半身はCG。海辺のリゾート地だが、所詮は地縁血縁で繋がる片田舎でしかない。大人の事情で真実まで捻じ曲げられようとする現実に立ち向かう少女達がけなげだ。

主演の文淇(ヴィッキー・チェン)は、まだ15歳(2003年生まれ)なのに「血観音」「心理罪之城市之光」と次々と映画出演している。特に「血観音」の演技力は脱帽。

深刻な内容だが、フランス合作なのと女性が美術を担当しているので画面はふんわり甘め。少女が着ている洋服や小物もアカ抜けている。

事件は地元の偉いオッサンが結局告発され、偽証をした警官医師もろとも逮捕される。売春婦になりそうになった主人公は直前で逃げ出し、撤去されたマリリンモンローの像と共に疾走する(ミントグリーンのバイクがまたかわいい)。