映画「風雲2」を観る

今日も早場で映画を観る。始まってから彭兄弟の作品だと知る。
「風雲」はリアルタイムで観た。確かキネカ大森だったと思う。未だに顔もスタイルも平均以上のレベルを保っているとはいえアーロン郭富城もイーキン鄭伊健もやはり年は取っている。
前回はサニー千葉真一の存在が大きかったが、今回はサイモン任達華とニコラス謝霆峰親子ペアが相手だ。この2人が絶対悪となって風雲と戦う。なのでストーリーは前回よりも単純。花瓶役として阿saともう一人が出ているがあまりにも使えないし、年齢が風雲と離れ過ぎているからロリータにしか見えない。ここはやはり舒琪(スーチー)とか林志玲あたりが妥当だと思う。
観ながらつくづく自分は彭兄弟の世界観が好きなんだなと気付く。やはり劇画チックなんだけど、CGの使い方がうまくて格段にかっちょいい。スローモーション多用で一瞬一瞬はとても絵になる。しかしその分アクションシーンの迫力は削がれてしまう。アクション俳優がいないことの苦肉の策かもしれない。
そして最後は「つづく」と出てきそうな結末。興行成績次第で「3」もあり。
せっかくなので掃除のおばちゃんにもめげず、エンドロールまで居続けたのだが、撮影は香港とタイで後期制作(ポスプロ)もタイ。タイの比重がとても大きい。
彭兄弟はもともと香港系華僑のタイ人で、タイを拠点に映画を撮っていたので当然とも言えるがこのタイの成長ぶりは予想外だった。
ピーター陳可辛が「香港電影」という雑誌の中で、「香港は後期制作が弱い。予算がある場合はどうしても外国でということになってしまう」と指摘していた。
それにつけても、香港の若手人材不足は深刻だ。未だに四天王健在というのも。前にアンディ劉徳華が1日パンダ飼育係をしているのを見た時は、速攻「それは若手にやらせようよ」とツッコんでしまった。アンディやりたかったんだろうけどさっ。ニコラス、ダニエル呉彦祖あたりが最後のアイドルというのも悲しいものがある。台湾が毎年生きのいい若手が出て来ているので、比較すると尚更不思議だ。大陸の若手はますます髪型と服装がおかしくなっているので圏外。