肩身の狭いMAC

パソコンが壊れた。北京に戻って2日目のことだった。まず画面に横線が入ってビリビリするので恐くなって一旦強制終了した後、もう一度電源を入れても画面は真っ黒。しかし本体は動いているので、とにかく修理出来る場所に持って行くことにした。
 最初に思い付いたのは中関村にあるアップルストア。しかし久しぶりに行くと影も形も無くなっていた。もしかしたらお店が移動したのかもしれないと思い、近くのビルの中に入るとすかさず店員が声をかけてくる。聞くとマックの修理も出来ると言って来た。しかし私のibookを見るなり、「壊れたんなら新しいの買えば?」と調べもせずに勧誘してくる。それでも修理をしたいというとビルの一角の修理コーナーに案内される。しかし見るからにその修理担当の男はマックを知らない。「マック修理したことあるの?」と聞くと「PCなんてみんな一緒でしょ?」と答えて部品が裸のまま放置されている後ろの棚を指さした。そして細いドライバーで私のパソコンのキーボードの真ん中を突ついている。これはやばい!と思って速攻逃げ出した。
 その後ibook抱えて思案にくれたが、たしか朝陽門外のSOHO尚都にアップルストアがあったなあと思い出す。かなり遠いが閉店には間に合うからとバスで行く。
 SOHO尚都にアップルストアに着いて事情を説明するとここで修理出来ると言う。しかし電源アダプタがお店にないので修理するのにバッテリーが足りないと言われる。「ええ?」と思ったが、国貿にマックを修理できる場所があるからとそこに持っていけばいいと教えられる。
 そこでまたマックを抱えて国貿まで行く。国貿橋南東、端賽大厦の6階。そこはマックの他、いろんなメーカーのパソコンを修理している場所だった。そこで修理の人に事情を説明してibookを見せると「フッ」と鼻で笑われ「これ直したい?多分5000元以上かかるよ。」と言われる。確かに私のパソコンは5年前に買ったもので古い。スカイプがダウンロード出来ないくらい古い。それは認める。しかし今新しいパソコンを買うのは躊躇してしまう。
 目の前が暗くなりながらそのビルを後にする。しかし。調子が悪いのは多分画面の部分だけじゃないの?本体は動くんだし。
最初のお店でマックの修理工場は北京には無いと言われた。本当かどうかはだいぶ怪しいが、マックは中国では超マイナーだからそうかもしれないとも思う。そうだネットで探せばあるかもしれないと思い付く。
 それで別の日にネットカフェに行ってマックの修理が出来る場所を探す。会社の住所も表記していない怪しいものもあったが、その中に会社までの行き方まで親切に書いてある会社を見つける。北京里程比特科技服務公司。電話をしたら中関村のe世界オフィスビルにも支店があるというのでそちらに行くことにした。
 そこで親切な男性に説明して修理をしてもらうことに決まる。「直りますかねえ」「大丈夫ですよ」と言われてひと安心。次の日には直ると言われたが、次の日の朝電話がかかってきて「中の部品を交換しないといけないので3日間かかります。費用は800元ですが。」という話。それでかまいませんと返事をすると「じゃ、修理が出来たらまた電話でお知らせします。」ときちんとした対応が返ってきた。
 そして今日やっとマックが手元に戻って来た。日曜日なのに会社は休みなしだ。
 そんなわけで、北京でもしマックの調子が悪くなったら北京里程比特科技服務公司に行ってみよう。でも中国語での対応に不安のある人は中国人と一緒の方がいい。
http://www.66-1.cn/beijin.asp?id=51355
電話番号は6221ー5755まで。