どこに行っても若冲だらけだった今回。私もかなり好き。結局本も買ってしまった。
河原町の高島屋では若冲の絵を刺繍した洋服も売っていた。しかしその刺繍が機械刺繍だったのが惜しい。
店員さんの説明によれば、最初に薄い色で刺繍してそれからインクジェットプリントしたらしい。これを全部ベトナムの手刺繍で作ったら良さげな感じになるかもと思った。
若冲の絵をベトナムに持って行ってオーダーメイド小物を作るとか。デザイン料は無料だし。ていうか時間があれば自分で刺繍だなw
今回なぜ京都に行ったかというと、香港映画「赤道(ヘリオス 赤い謀報戦)」のロケ地である鞍馬山に行きたかったから。
しかし事前に復習する時間がなかったため、てっきり撮影場所はトラムの方だと勘違いしていた。密談するのにあんな短い時間なわけないよな。
それでもこの駅ではしっかりくつろいだ。紅葉にはまだ早いがその分観光客も少なかった。
2人が乗ったのは豪華なタイプで、私は普通の横座りの列車。でも外の景色は一緒だ。と自分を慰めてみる。
鞍馬山のトラムは香港のピークトラムに似ている。距離は短いけど。歩いて下山する時もピークから上環に行く感覚に似ていた。
しばらく香港に行っていない。血液中の香港濃度が下がりっぱなし。次回の旅行は香港がいい。
西川美和監督は「ゆれる」から好きになった。ちゃんと観客に考える余地を与えてくれるところが好き。
冒頭の妻にネチネチ小言を言うところとかホントむかつくわーw
こういう自意識がねじれている人は世の中に結構いると思う。
登場人物それぞれの人生が垣間見えて、脇役がいないなあと思った。
幸夫は自分のことしか考えられない精神的年齢はお子様な男だが、それが大宮家と関係を持つことによって成長していく。小さい頃に体験できなかったことを家族の中で再経験していくのだ。
何気ない風景の中でちょこちょこ棘があるところも好き。
ドキュメンタリー編集中の業界的なセリフの中とか、子育てについての話の中とか。
キャスティングが的確で名セリフがいっぱい。
観られてよかった。
お休みを利用して京都に行ってきた。京都は修学旅行を含め3回目。
観られる映画をいろいろ検索して観たのは「怒り」と「永い言い訳」。「メイクルーム2」も観たかったが、京都は11月からで間に合わず。残念。
「怒り」は3つの物語が並行して進む。その繋げ方がうまい。そして綾野剛以外の俳優はそれまでのイメージとは真逆の役を演じていてそれがよかった。綾野剛のナイーブなゲイもハマりすぎ。
ネタバレになるが、実は3人とも犯人ではないという結末もありかなと思った。
森山未来が「モテキ」と同じ俳優とは思えない演技を見せてくれた。他人から普通に良く接してもらっても、自分は普通の人間をずっと演じられなくなっていくので逆に追いつめられるという部分がよく分かる。なので自分より最低で不幸な人間が常に必要なのだ。警察でべらべらしゃべる男も似たようなものでちょっと怖い。
腐女子が盛り上がるであろう妻夫木聡×綾野剛のパートの中で、2人が寄り添って寝ているシーンがあったが、BL目線からの要望としてそこはぎゅっと密着してほしかったなあと思った。そこまでラブラブじゃないってことだろうか?
宮崎あおい×渡辺謙のパートはこれが一番よくあるパターンではないか。娘の前では無力なおとーさんというのは多いと思う。
坂本龍一の美しい音楽に癒される。
雲南省タイラオスに跨る麻薬のゴールデントライアングルをテーマにした映画はいくつかあるが、これは実際にあった事件をネタにしている。
熱血刑事役に張涵予(チャン・ハンユー)、情報屋だが実は警察に彭于晏(エディ・ポン)がキャスティングされている。
監督は林超賢(ダンテ・ラム)。メコン川流域の広大な風景は迫力十分。但し肝心な爆破シーンを安っぽいCGで処理しているのは残念。「線人」「逆戰」とか良かったのにな。
ポンちゃんは「激戦」「破風」と続けて出演。なので監督との息はぴったりだ。
謎の情報屋なので変装もいろいろ。
こんな感じとか
こんな感じ。髭が嘘っぽいw
張涵予はアジトに潜んでいるボスを誘き出すために、地下カジノを経営する超大金持ちのボスを劇中で演じているが、これが似合いすぎ。悪役もいい人も何でもこなしてしまう。
アクションシーンは今までの香港映画の中でよく見たあるあるシーンばかりで目新しくはないが(ショッピングモール内での銃撃戦とか、ボートで追突しあうとか)、今の大陸でもこのレベルのアクションなら撮れますよと認識するには有効かなと思う。
最後は中国へのヨイショで終わり。ここまでするか。
追記:2016年の東京国際映画祭で日本でも公開された。お客は少なかったらしい・・・。一般公開は無しかなあ。
せっかくの大雨で月は見れなかった今年の中秋節。
それでもほぼ毎日月餅を食べていた。
今年一番おいしかった月餅
香港半島酒店(ペニンシュラ)。ケーキみたいで軽い口当たり。
8個しかないのであっという間になくなった。
ハーゲンダッツのアイス月餅に驚いていたのも今は昔。ブルガリまで月餅を出していた。中は黒ゴマあんがずっしり詰まっていて1個も食べられない。ナイフとフォークで金額の半分を占めていそう。
超定番香港榮華。このレトロなブリキ缶が欲しくて何年も狙っていたが、今年ようやくGET。去年は1個売りの小さな缶を買った。絵柄は「月娥」のやつ。
中国人に聞くと「そんなに好きじゃないのに、この時期になると毎日食べるはめになる」とみんな嘆いている。それでも昔に比べれば口当たりは軽くはなっているんだとか。
ペニンシュラのなら毎年食べてもいいぞ!
昨日、いつものように東方衛視TVで「金星秀」を見ていたら途中でスマホのCMが入った。
もしかしたら中国以外の国では見られないかもしれないので画像も。
その長さ約6分。ちょっとしたミニ映画だ。出演は余文樂(ショーン・ユー)と馮小剛(フォン・シャオガン)。監督はTVドラマ「中国式離婚」の沈厳。
基本的にはキャッチコピーを連呼するタイプのCMだがこれがうまく出来ている。仕掛け人は誰だろう?エンディングロールを見ると中国の広告代理店が企画したっぽい。なかなかおしゃれな会社だ。
http://www.targetuni.com/main.html
「金立」は最近東方衛視TVで放送されるTV番組の冠スポンサーになったりして、広告費にかなりお金をかけている。
製作費もさることながら、東方衛視TVで6分放送するだけでもどれだけお金がかかるんだろう?「金立」のスマホなんて普段そんなに見かけないよ?でも「金立」のHPからは見られないところが中国らしいというかw普通いろいろ使いまわしたりすると思うが。
この中で余文樂は「金立」の経理(マネージャー)、ライバル会社の社長、顧客、そしてスター役と1人4役演じているが、このメガネ姿が一番かわいいっす。