実は海口に来る列車の中で見たのだが、簡単には感想が書けずここまで伸びた。
グロいのにピュアなラブストーリー、香港郊外の田舎で撮影したのに映像はかっこいいという不思議な映画である。
香港で公開された時の評判はぱっとしなかったが、その後第33回モスクワ國際映画際で最優秀監督賞を受賞したりと海外では認められている。
映像のカッコよさは主演のジュノ麥浚龍と「江湖(ベルベットレイン)」の黄精甫監督のセンスに寄るものだと思われる。男の子の美学である。
出演した蒼井そらもかわいくて、制服姿で振り向きざまに「捕まえちゃうぞ♥」なんてされたら、そりゃ大抵の男はコロリと落ちるだろう。その蒼井そらのセクシーシーンはそれほど多く無く、シャワーで後ろ姿を披露したぐらいで後はピンぼけだったり。
「打雷台(ギャランツ)」のデレク郭子健にしろ、こういったイキの良い若手の映画を見ると大陸にいるのがもどかしくなる。大陸にいれば仕事には困らないけど、金儲け優先の似たり寄ったりな作品ばかりだ。
日本公開も難しそうなこの映画だが、見た人がいれば聞きたいことが一つある。最後のシーンは天国でめでたしめでたしで終わったと私は思ったのだが、実際はどうなんでしょう?