映画「夜・明」を見る

マレーシアのナンバープレートを制作するために資料として「夜・明」を見る。
オープニングのあやしい日本語はさておき、内容は思っていた以上にしっかりした出来で「人間孫文」を丁寧に描いていると思った。公開は2007年6月だがまったく知らなかった。中国は大作以外は宣伝もひっそりとしている。
それにしても孫文の人生は困難そのもの。革命を唱える孫文を財政面で支えたのは各地の華僑だが、相次ぐ失敗とそれに伴う不信感のために募金も容易ではない。列強にいいように扱われてまったくグダグダな清朝でもこれをひっくり返すのはたいへんなことなのだと思い知る。結局革命成功後もグダグダなままで体質的にはまったく変わっていないところがまた悲しいが。
時代背景の資料としてどこまで信用していいかわからないところもあるが、孫文を勉強するにはうってつけだ。