林口霧社街で「賽紱克・巴萊(セデックバレ)」祭り

今回の台湾旅行のメインイベントである「林口霧社街」に行ってきた。
地下鉄で板橋駅まで行き送迎バスに乗る。駅の改札に看板もあるので迷うこともなかった。そこから林口まで約45分ぐらい。
早速中に入る。街の中は既に満員御礼状態。
とにかく写真撮りまくり。屋根の梁とか建具のアップばかり撮る変な人になる。
入口に一番近いところに武徳殿があり、この高台から街を見回す人はみんな「おお」と言っていた。確かに壮観。
その街を過ぎて小山の向こうに小学校と校庭がある。小学校の壁の一部は風通しがいいように2枚板でスライド出来るようになっていた。芸が細かいっ。
とにかく写真を撮りまくって落ち着いたところで、「賽紱克頭目ランチセット」を食べ、お土産屋さんでベタなお土産を買う。
霧社分室の中にこのセットのメイキングビデオを流していた。最初は広い原っぱだったのを、ショベルカーで丘を二つ作ることから始まる。そこから長雨のせいで泥の中で格闘するスタッフとか、もう涙なくしては見られない感動巨篇である。
ここのセットだけで8000万NTDかかっている。確かに魏徳聖監督はクレイジーである。でも今これだけクレイジーになれる監督が何人いるか。
「海角七號」がヒットした時に「どうしても撮りたい映画があってそのために絶対ヒットする映画を撮った」という監督のインタビューを見て、「身も蓋もない言い方だなあ」と思ったが、それもこの「賽紱克・巴萊」のためだと思えばうなづける。
映画を見終わった後「何かに似てるなあ」とずっと考えていたら、「忠臣蔵」だった。映画として十分楽しめる内容だと思う。
後はこの映画が政治的思想的に利用されないように祈るのみである。