香港国際電影節で「幻土(A LAND IMAGINED)」を観る

2018年東京フィルメックスでも上映。シンガポール映画。撮影は日本人の浦田秀穂。

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監督はこれが長編2作目。失踪した中国人と刑事の夢が交差するはずなのに、その繋がりがセリフでの説明だけ。共通するのはどちらも不眠症なのだが、何故刑事がいきなり全裸でルームランナーで走り出すのかが分からない。別に見たくないって。

映画の流れがちょっとぎこちなくて「?」がいっぱい。結局不眠症刑事の勇み足だったのか?バングラデシュ人のトモダチは死んでないのだし。ネットカフェの意味有り気女も尻切れトンボ。

最後まで読んだのに犯人が結局誰なのか分からないミステリー小説のようだった。それでも映像がとびっきり美しければ許せるが、それはそれほどでも。

雰囲気だけで映画を引っ張るには、新人監督では無理がある。

映画の後には監督、主演女優を交えてQ&A。

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シンガポールは大陸以外の国で唯一簡体字を標準表記している国で、公の場での言葉も北京語が標準だ。この時も通訳は最初北京語主体で始まったが、観客は気にせず広東語で質問。そりゃそうだ。ここは香港だ。それを英語に変えて監督に伝えていた。そして監督は英語で応答していた。そしてそれを通訳はまた広東語に変換。

北京語の出る幕無し。

 

追記:気がつけばこれもNetflixで配信中。日本語字幕でもう一度見たらもっと理解が深まるだろうか。