レバノン映画「存在のない子供たち(Capharnaum)」を台北で観る

まったく情報がないまま観る。ポスターそのままのお話。

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最初どこの国かも分からなかった。インドかもしれないし、南米かもしれないし、フィリピンかもしれない。多分貧民窟というのは、どこも大体同じ構造なのかもしれない。

そこに12歳らしき男の子が一人で生きていこうとする。親は生年月日も覚えていないので正確な年齢が分からない。時には大人と堂々と渡り歩いて過ごしていくその姿は頼もしい。

刑務所に入れられた後、少年は育児放棄をした親を告訴する。そこもまたショッキングだ。両親は涙ながらに自分たちに非はないと釈明するが、それでもその時母親は育てられない子供をまた妊娠していた。

希望があるとすれば、この映画の中には少なからずいい人も登場することだ。

ディストピアには私も住みたくない。

 

追記:日本では2019年7月から全国で一般公開。新宿武蔵野館さんは相変わらずいい仕事してますね。