辛亥革命ドラマでお世話になっている会社の社長の自伝である。かなりのレアものである。
話は文革前後の家族と恋愛を中心に進む。日本で育った華僑の母と日本に留学した父が出会い、建国直後の中国に夢と希望を持って帰国したのに文革に翻弄される。
その後日本からの留学生と恋に落ちるのだが、これもスパイ扱いで公安に尾行されたり。見た目は2段組の分厚い本だが、内容が波乱万丈なのでするする読めた。
社長はこれを元に映画化の考えもあるのだが、まだ実現段階には入っていないらしい。
文革は最近ドラマでも徐々に取り上げられている。今北京テレビで放送中の「金婚風雨情」でも妻が医者で知識分子なのでかなりいじめられている。それでも実際の激しさの半分も描けていないと思うけど、「今ここまではOKなんだな」という目安にはなる。