日本食といえば

食べ物の話は続く。海外で日本食といえば「寿司」「天ぷら」「刺身」が王道だが、今北京で増えているのは「(日式)ラーメン」「(日式)カレー」「トンカツ」なのである。日本人が集まればどこのラーメンがおいしいかすぐに情報交換が始まる。メインは豚骨ベースの九州ラーメンが多い。これは香港経由で入って来た日本の大手ラーメンチェーンが九州の会社なので、豚骨=日式ラーメンの図式がすでに固定されたからだと思われる。
カレーも徐々にお店が増えて来てそれぞれ個性がある。トンカツにはちゃんとキャベツの千切りが添えられているのがうれしい。
 よくある話で「日本食っていえばお寿司よね。私にも作ってよ。」って言われること。そういう時には、北京ダックを家で作らないのと一緒であれは職人さんが作るものと説明して何とか納得してもらう。「寿司太郎」でちらし寿司なら可能だけど、中国人の頭の中にちらし寿司はない。
 日本食が徐々に増えている北京だが弱いのが「日式洋食」系。チーズたっぷりのオムライスとか、黄金のデミグラスソースを使ったビーフシチューとか。これは香港でも同じでおいしい日式洋食のお店にはなかなかお目にかかれない。かといって西洋料理のお店に行っても無い。ファミレスがあればいいのに。メイド喫茶四川省成都に出来たらしい。
 そして違う方向で盛り上がっている聖火リレー。これも誰かのシナリオ通りなのかもしれないが(誰かとはいろいろ説あり)、中国国内の新聞を見てももう笑うしかない状態で何だかなあと思う。