大連と言えば。アカシア。美しい街並。ドラマのロケ地としても人気の高い街。そして中国で一番親日派が多い街。そんな大連にはまだ一度も行った事はなく、いつかは行きたいとずっと思っていた。が、しかし。
朝６時に北京を出発してひたすら高速をひた走る。高速道路はきれいに整備されていて車に弱い私でも酔うことはなかった。お昼に入ったドライブインはお世辞にも清潔とは言えないが、トイレは日本並み。
そして大連に着いた時にはもう午後５時。片道１１時間。その日泊まったホテルは大連空港の向かいにあった。夜同室の衣装さんと「海が見たい！」と騒いだが、近くに海はなく疲れて出かける気もない。そのまま部屋でテレビで放送していた「ラストエンペラー」を見て寝る。
「ラストエンペラー」を初めて見たのはまだ１０代の時だ。今は自分でDVDも持っている。あらためて今見るとこの映画は中国映画ではなく西洋人が好きそうなシノワズリーをぷんぷんに効かしたヨーロッパ映画だと分かる。監督がイタリア人だし。それでも坂本龍一の音楽は素敵過ぎだ。若い陳沖（ジョアン・チェン）が見られるのもいい。
