Netflixで「ミナリ」を観る

「BEEF/ビーフ〜逆上〜」がおもしろかったので、スティーヴン・ユァンつながりで「ミナリ」も観ることにした。

ここでもスティーヴン・ユァンはうまくいかない人生にあがく人間を演じている。髪はちょっと長め。「長男だから男だからオレが家族をひっぱって成功しないといけない」と思い込んでいる父親と、うまくいかないと分かっているけど「夫に従うのが妻の役目」だと思っている母親が何とも昭和。さらに年老いたおばあちゃんを韓国から呼び寄せて2人の子供の面倒を見てもらおうとする。

どう見ても最初っからうまく行かないのが分かっているのに、この家族は我が道を突き進んでいく。このへんが私にはどうにも理解できない。愛情と生活能力は別に考えるべきで、家族を養う能力のない人間にすべての決定権を持たせるのはおかしい。さらに家族が一丸となって力を合わせればきっとうまくいくというのも幻想だ。

韓国系アメリカ人家族の話だが、移民あるある話は世界共通らしく、民族の違いを超えて共感されている。そもそもアメリカ人なんて、ネイティブアメリカン以外みんな移民だし。

この映画ではしっかりおとうさんしているスティーヴン・ユァンだが、経歴を見ると「バーニング 劇場版(2018)」にも出演していることが分かった。記憶になかったので調べたら、いたー。

超スカしたスネ夫役じゃん!これが「BEEF」では坊主頭のとっちゃん坊やになるんだからたいしたものだ。