「町山＆藤谷のアメTube」で紹介されていたので観た。
製作がA24とくれば間違いない。約30分×10話という長さも丁度いい。
登場人物がほぼアジア系。観葉植物販売でお金持ちになったエイミー（中国父とベトナム母）と、さえない便利屋のダニー（韓国系）の出会いから始まる。
2人ともいっぱいいっぱいにストレスを抱え込んでいるので、些細なことが我慢できず話はヒートアップするばかり。コメディなのでかなり誇張されているが、細部にリアリティがある。
エイミー役のアリ・ウォンはスタンダップコメディアンで、Netflixで彼女のネタを観ることが出来る。
このアリ・ウォンの表情がおもしろい。おしゃべりしていて、相手から不意打ちの返事が返ってくるたびに顔の筋肉の動きが止まるとことかｗ
エイミーは家庭でも常に周りを傷つけまいと気を使い、仕事でも事業売却を成功させるために気を使いまくっているが、唯一ダニーに対してだけは本音が言えるのだ。
ダニーにしても、仕事は出来ないし、人間関係もうまく立ち回れないヤツなんだけど、性格は悪くないし、やさしい部分もちゃんと描かれている。ずっと見続けていると彼がかっこよく見えてくるから不思議。
そんな2人のケンカが第9話まで続くが、最終話で和解する。この和解の仕方も良かった。食中毒でラリったのが良かったのだろう。
ブラックコメディなので、これがそのままアメリカでのアジア系移民の話だと受け止めるとまた違うのだろう。でもやっぱりアメリカの生活ってしんどそうだ。夫婦ゲンカの最中に相手から夫婦セラピーを勧められたら、更に逆上するぞ。
日本もそろそろ日本人オンリーでドラマや映画を撮るのは、現実に沿わなくなって来ている。いろんな人がいることが普通な世界という認識が広がればいい。
