平均年齢が高い映画祭の会場で、今日だけ若い女性が多いなあと思ったらどうもMIRRORのファンだったらしい。
英皇電影(エンペラーモーションピクチャーズ)が製作。前作「29+1(29歳問題)」で女性の気持ちを代弁した彭秀慧(キーレン・パン)監督が、今度は男の子2人をメインに持ってきた。でもママ役の毛舜筠(テレサ・モー)の存在が大きく、結果的には主人公は3人という仕上がりになっている。
それでも姜濤(ギョン・トウ)と柳應廷(ジャー・ラウ)は、そこだけキラキラしている。流石アイドルグループMIRRORのメンバー。演技は固いがそれもまた初々しくていい。
でもそれ以外の男性キャラがとてもネガティブ。美芳の夫は浮気相手を妊娠させてそのまま離婚。方晴の父親は飲酒運転で母親を死亡させて刑務所入りになっている。息子と方晴にしても結局ママの取り合いで嫉妬しているだけなのか?と疑問にも感じる。女性の微妙な気持ちを表現するのが得意な監督だが、男性側に立つのはどうも苦手らしい。
しかしMIRRORの宣伝としては大成功で、この映画を観たら誰でも姜濤と柳應廷が好きになるのではないだろうか。
日本でもファンが布教活動をしているらしく、日本語でメンバー紹介をしているページを探すことが出来る。
香港での映画上映日は未定。4月にはシカゴの映画祭でも上映する予定だ。でも英皇が絡んでいるから、近いうちに一般公開されると思う。
追記1:映画の予告がようやく公開された。でもやっぱり香港での公開日は未定。
追記2:2022年台北電影節での上映が決定。
監督と出演者へのインタビュー。姜濤のみ國語で話している。チケットは1分間で売り切れ。