2021年香港インディペンデント映画祭で「逆向誘拐(2018)」を観る

今日から大阪のシネ・ヌーヴォにて始まった「2021年香港インディペンデント映画祭」。京都出町座では6月25日から、名古屋シネマスコーレでは7月下旬に公開予定。

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自主制作映画とはいえ、高先電影有限公司(ゴールデン・シーン)がプロデュースしており、予算も約700万HKドル(約1億円)あるので、結構大掛かり。大御所もちょこちょこ登場している。

黃浩然(アモス・ウィー)監督が「點對點(2014)」に続いて撮った長編第2作がこの作品である。今回もロケ地のセンスが抜群。自分が通った高校(高主教書院)の付近ということで撮り方が手馴れている。

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登場人物たちがカンヅメになっているベランダから見えるこの気になる建物は、「永和號」という老舗の雑貨店さんだ。今はもう営業していないが、香港歴史博物館内でかつてのお店の様子を復元しているぐらい歴史のあるお店である。

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ここどこだろう?と探すのが楽しい。
他には中環己連拿利(グレニーリー)の歩行者通路や大館も出てくる。

話がちょっと複雑で1回観ただけでは飲み込むのがたいへんだった。最後、黒幕が事件の全容を解説してくれるのだが速すぎてついていけず(汗)。さらに付け足す感じで解説を足してくれたのは監督の親切心だろう。

上映中は毎日最終回後にトークイベントも開催している。映画館を出ようとしたら主催であるリム・カーワイ監督が入口で数人の女性に囲まれていたw

まだ緊急事態宣言中だけど、これほど賑やかなのは本当に久しぶりだなあと思った。