今年のアジアン映画祭で一番かもしれない。「香港でダンス映画は誰も見ない」というジンクスを破って大ヒットした1から6年。ますますパワーアップして帰ってきた。
今回はHIPHOPとダンスを愛するKIDAの面々が映画のヒットによって人気者になる中、都市再開発で利権を目論む大人たちに巻き込まれていく。
映画で登場する工業地帯「龍城」は觀塘で撮影されている。工業地帯なので私もapmと観塘碼頭ぐらいしか行かない。しかし近年ここがオサレにリノベーションされ始めている。
海外でも倉庫街をリノベーションして街の活性化に繋げている例は多い。映画の中では、Heyoが改造しても住居として認められないのでベッドが置けずうたた寝しか出来ないとぼやいていたのがおもしろかった。
登場人物は前作とほぼ同じ。その中で気になってしまうのはやはりBabyJohn蔡瀚億。
前作ではひげで太極拳ダンスを披露してくれたが、今回は人気youtuberになったという設定なのでダンスは無し。
でも段ボールロボ姿が一瞬だけ見られる。やっぱりかわいい。
私はHIPHOPにもダンスにも全然詳しくないが、出演している人はみんなキレッキレに踊っていて見ているだけでも気持ちがいい。
HIPHOPの歴史もサラっと挿入していて、そこに登場するニューヨークの筋金入りのおっさんたちも超かっこいい。要は心にHIPHOP魂があるかどうかの話だけで、頑張っているKIDAたちをディスるしか能のない阿弗が一番かっこ悪い。いるよね、こういう奴。
黃修平(アダム・ウォン)監督の作品では、「狂舞派」と「哪一天我們會飛(私たちが飛べる日)」がNetflixで配信している。これもいい映画だ。