何とか滑り込みセーフで銅鑼湾で鑑賞。
インディーズ映画のような出来で、いろんな人が協力している。しかしやっつけ感はいなめず、せっかくいい話なのに魅力が半減してしまっている。
アニタ姐さんのファンたちが登場し、「自分はこんなにアニタ姐さんにお世話になった」というエピソードをいくつか披露するが、それが箇条書きっぽい。過去の再現シーンも美術の作りこみも不十分だし、アニタ役は終始後ろ姿だけでアテレコの声も超不自然だ。これは予算が無かったからだろうが、日本の再現ドラマのレベルにも達していない。当時のアニタ姐さんの映像を流すシーンもあるが、著作権絡みなのだろうが画質がイマイチだ。
ファンの代表役として登場する郭羨妮は常に女優ライトを浴びて画面から浮いているし、胡杏児の老け役も老け切れていない。
上映後にはこの映画の元ネタとなったファンの方のあいさつがあって、どうやら私的な意味合いのある上映らしかった。
それでもアニタ姐さんに対する愛だけは溢れんばかりな映画だった。