大阪アジアン映画祭で短編3作品を観る

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台湾「2923」37分

キャバクラで働く女の子が刑務所の面会に行く仕事を頼まれる。受刑者2923と会うたびに打ち解け合い、人生に迷っていた女の子は新しい人生を見つけ出す。

何もかも丁度いい。37分という長さとこの物語の内容が合っている。女の子たちの手配をしている元カレも、その元カレと今つきあっている親友も、2923もみんな悪い奴じゃない。ただ社会の荒波にうまく乗れないだけなのだ。観ながらどんどん想像が広がっていく。

台湾「小死亡」17分

台湾を代表する人気女優桂綸鎂(グイ・ルンメイ)がプロデュースを担当。

トイレ掃除のおばちゃんが発情したとしか思えなかった。観終わった後、「で、どうすればいいんだ?」という気持ちにさせる映画はたまにある。

日本「WHOLE」44分

ハーフとして日本に生まれてきた生きづらさを描いた作品。俳優もスタッフもハーフの人が多い。この問題はハーフに限らずLGBTの人たちにもあてはまるし、宗教問題にも当てはまる。もっと言えば男女の間にもあてはまる。結局多数決の世界では少数派は生きづらいのだ。だからどんどん声を出せばいい。その手段としてのユーモアってやっぱり強いなあと思う。