全22話のニューヨークを舞台にしたドラマ。人気が出れば永遠とシリーズ化するアメリカドラマだが、ヒットしなかったのか続編は無し。かといって面白くないわけではない。
おそらく「主人公が不老不死」という設定がそれほど受け入れられなかったせいだと思うが、そこさえ乗り越えれば楽しめる。
200年間ずっと年も取らず何度も生き返るニューヨーク警察の監察医モーガンが、不審な殺人事件を次々と解決していく。
基本一話完結型で過去と現在を行ったり来たりしながら、自身の不老不死の謎にも迫っていく。しかしシリーズ化を見越して作られたせいなのかその謎は最後まで明らかにされない。その辺りで少しモヤモヤが残る。
流石ニューヨークというかロケ地がどこも様になる。事件のテーマも、ジャズ、SM、亡命した元国王、バレエ、ネット犯罪と様々。そこに過去のシーンとして奴隷を運ぶ船が登場したり、オリエント急行が登場したりする。
ドラマに登場する人物たちもキャラが濃い。
それぞれ一癖も二癖もある。特に好きなのはモーガンのパートナーであるジョーの上司(写真の一番右側)。
モーガンとアビゲイル、モーガンとエイブの関係性がものすごく素敵だ。
監察医なので毎回解剖された遺体が登場するが、これがリアルで結構グロい。こんな特殊技術メイクも惜しげもなくじゃんじゃん見せられるのもアメリカドラマならではである。
最近、温い気の抜けたコーラみたいな大陸ドラマを多く見たので、こういった良心的な作品を見るとホッとする。