これもずっと観てみたかった作品。画像が粗くて画面も小さいが、当時としてはそれでも画期的だった。
原作は彭浩翔(パン・ホーチョン)の短編小説からで、プロデューサーも担当している。監督は曾國祥(デレク・ツァン)と尹志文(ジミー・ワン)の「戀人絮語(恋人のディスクール)」コンビ。
周迅(ジョウ・シュン)主演のこちらは前編後編に分かれていて(技術的な問題だろう)、後編ですぐにネタバラシをしている。
曾國祥はこの後1人で映画を撮り続けているが、嫌味の無い演出で好感が持てる。彭浩翔のそばにずっといて、彭浩翔色に染まらないのはすごい。
ここでも周迅の存在感が際立っている。いわゆる魔性の女を演じているが、これはコロリと騙されるよねと納得。
その後別の監督で映画にもなったが、どちらも好きだ。映画の方はハワイが舞台でとにかく陽気。最後まで「でもやっぱりもしかして?」と匂わせて終わらせているのも良かった。