今年のダークホース映画「西虹市首富」を映画館で観る

今北京に滞在中で、急にこのブログが開かなくなった。以前にもそういうことがあったので、暫く待ってようやく再開出来た。でも開くまではドキドキだ。

この作品はまったくノーマークで誘われて観た。現在興行成績が21億元突破で超ヒット中。

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中国で「開心麻花」というコメディ劇団があり、その劇団の舞台がまず毎回評判になっていた。その後劇団で映画も撮るようになり、それが今回の大ヒットに繋がっている。

ストーリー自体は昔からあるオーソドックスな内容だ。莫大な遺産を手に入れるためのテストに挑戦し、合格するまでのあれやこれやを見せていく。

中国映画とはいえ、半分はその「開心麻花」のメンバーで、あとの半分は名だたる台湾のコメディ俳優が揃っている。ベテラン俳優の技はやっぱり見ていて気持ちいい。特に亡くなったおじいさんの弟役の入れ歯が取れるタイミングがもう絶妙。

笑いの内容はまったく新しくないが、やっている人が新しいので新鮮に映る。まるで古典落語を今が旬の噺家で聞いているみたいだ。

そこに投入されたのが今話題の宋芸樺。本人としてはこれから大陸で映画やドラマで活躍しようとしたのだろうがケチがついてしまった。

西虹市は架空の街で、ロケ地は厦門市だ。西虹市も「開心麻花」シリーズを知っている人にとってはお馴染みの場所らしい。

最後のオチがちょっと規制すれすれなんじゃないかと思ったが、言うだけならOKてことなのかな。