「紅衣小女孩(紅い服の少女 第一章 神隠し)」がヒットしたので、パワーアップして続編を製作。1に引き続き出演した許瑋甯(ティファニー・シュー)もパワーアップして悪霊も演じている。
実際はとてもきれいな女優さんなのになあ。
ホラーに美女は欠かせない。でも特殊メイクで最初許瑋甯だとは分からなかった。しかも登場シーンでいきなり虫を貪り食っている。その後もずっと半分眉毛とボサボサ頭のまま。遂には悪霊に憑りつかれてしまう。でもその時の悪霊が良心を取り戻す演技がうまい!ここで不覚にもウルっときてしまった。
2では1で登場する赤い服を着た女の子が何故悪霊になってしまったのかという謎が明かされる。そこに今回の主役であるシングルマザー役の楊丞琳(レイニー・ヤン)が娘を取り戻す話と絡んでくる。
1では宜蘭がメインだったが、2は台中の山中に舞台が移る。そこに虎爺という神様を祭るお寺があり、人に虎爺を乗り移らせて失踪した娘を捜索シーンがある。
この虎の動きがとてもうまかった。俳優ってほんとたいへんだ。
母娘の強い絆が話のメインになる。ホラーに親子愛を絡めるのは特に目新しくはない。でもそこに中絶を絡ませるのはちょっと安易だ。しかも中華系の映画はわざと胎児を鮮明に見せたりする。パン兄弟の「鬼域」とか陳果(フルーツ・チャン)「三更2之餃子」とか。そうなると怖い怖くないという前に倫理の問題になると思う。
その強い絆で悪霊は良心を取り戻し、逆に他の悪霊から守る側に転ずる。そのシーンだけCGてんこ盛りのヒーロー映画風に様変わりしてしまった。ホラーだけで最後まで通すのが難しいご時世なんだろう。
最後はめでたしめでたしでおしまい。でも3を作る余地はちゃんと残してある。もし3があるなら、ぜひ許瑋甯も引き続き出演してほしい。更にパワーアップして。