アメコミにもマーベルにも全く興味のない人間でも、観ることになるのがアメリカンメジャー大作の怖いところである。当然おごりで。
それでも主演がベネディクト・カンバーバッチで、ヒール役がマッツ・ミケルセンというのには心惹かれた。マッツ・ミケルセンはドラマ「ハンニバル」がハマり過ぎて超怖かったが、今回はそれほどでもない。ディズニーだから。
前半の鼻持ちならない天才脳外科医役は、いかにもベネディクト・カンバーバッチですごくかっこ良かった。
それがマントと髭を加えると一気にアメコミ化に。ああ~~。
ニューヨークの街が立体万華鏡のようにパタパタと回転する様は流石に見応えがあった。「トランスフォーマー」的「これ、こういう風には絶対収納できんだろう」みたいなツッコミがないようにCG処理もされていたし。
ディズニーでアメコミだからとはいえ、今回の「絶対悪」の設定が曖昧すぎ。これでは戦い甲斐が無いだろうに。あと細か~い笑い(主にマント関連の)にも少しイラっとする。笑いの沸点が低い人はこれで大爆笑するんだろうな。
地球を守る組織の支部がロンドン、ニューヨーク、香港にあるが、何故香港www
その香港も湾仔と廟街をMIXさせたようなセットで、引きの画面でも有名な建物がちっとも入り込まないので、香港感はあまり無い。エンディングロールにも香港ユニットの部分がないので全部セットで撮影したのだと分かる。
エンディングロールの途中と最後にも映像が流れて続編を匂わせている。
でもベネディクト・カンバーバッチ×マッツ・ミケルセンなら、アメコミじゃない渋い別の映画で観てみたいよ。
日本では2017年1月27日から公開予定。