「[喜喜]宴(ウェディング・バンケット)」と「戀戀風塵」を観る

古い映画のデジタル修復は世界規模で進んでいるが、台湾映画も同じである。
今回、梅花映画館でデジタル修復された名作が1週間だけ一般公開された。とにかく豪華。李安監督「推手」「[喜喜]宴」「飲食男女」、候考賢監督「戀戀風塵」「童年往事」、陳玉勲監督「熱帯魚」の6作品。
まさか台湾の映画館でこれらの名作が観られるとは思わなかった。
「[喜喜]宴」は1993年の作品。アメリカに移住したゲイの台湾人が偽装結婚して親を欺こうとする話。結局父親の方が一枚上手だったというオチがつく。どんどん話が大げさになっていくところがおもしろかった。
「戀戀風塵」は1987年の作品。中學卒業後台北に出稼ぎに来た幼なじみ2人の物語。撮影は李屏賓。
十分駅周辺がロケ地で、観光地化する前の姿が見られる。台北駅のプラットフォームがまだ地上にある。
恋愛映画というよりは少年の成長物語。映画の冒頭では子供っぽかった主人公が、最後の方では青年といってもいいくらいしっかりした顔つきになっていた。そしておじいちゃんの存在がこの映画の中でとても重要になっている。