ヴィッキー趙薇初監督作品「致我們終将逝去的青春」を観る

台北電影節から。ヴィッキー趙薇&マーク趙又廷&スタンリー關錦鵬もゲストで登場して大盛り上がり。
80年代の大学生の愛と友情の物語。何だか36話ぐらいあるTVドラマのダイジェストを見た気分。最近の80年代懐かしいね☆ブームに乗った典型的な青春映画とも言える。更年期のヒステリーママが登場すればもっと近い。
この手の作品によくある設定といえば

  • 主人公の女は限りなく自己中。でもモテる。
  • 仲良し女子グループのうち一人は金に走り、一人は純粋な愛に走るが不幸な結果に終わる。
  • 主人公の彼氏は成り上がろうと努力するが実らず、最後彼女を捨てて不当な手段で成功を手に入れるがやっぱり不幸。
  • 極端なけんかや行動が多すぎる。
  • 何故か最後はみんな金持ちになっている。

など。
大陸では6月9日現在で7億元を突破した。当時ごく一部の人しか大学に入れなかっただろうから、彼らの共感だけでここまでヒットしたとは思えない。大学生活を知らない人たちの憧れの投影とか?とにかく80年代の大陸を知らない人間にとってはどこまでリアルなのか確認できず、共感するところがとても少ない映画である。ただ現在の大学の宿舎も4〜6人一緒のすし詰め状態だし、妊娠したさせたという話には事欠かないし、やっぱり就職難だ。そう思えば大人だけでなく今の大学生が見てもそれほど違和感がないのかもしれない。
80年代の面影を残す大学のロケ地をいろいろ探して、南京市内の20ヶ所ぐらいの場所で撮影したらしい。後は北京など。
どんな映画か知りたい人は、今ならyoutubeでどうぞ。