香港国際電影節「美好2013」を観る

「美好2013」は日本、台湾、大陸、香港を舞台にしたオムニバス映画。
日本からは黒澤清。もともと苦手な監督だがさっぱり世界観が分からない。ゆるい近未来な設定、無理矢理なストーリー展開、棒読みのセリフ、迫力のないアクションシーンの連続。頭の中で「?」がいっぱい。
台湾からは呉念真。主演が林美秀と羅北安の「我可能不會愛你」コンビ。この2人の演技で約30分もたせるのは流石。
大陸からは呂樂。4つの中でこれが一番光っていた。影絵の技法で映画は進むが、これならキャスト衣装メイクにお金がかからず、その浮いた分を全部CGに使える。実際途中で撮影風景みたいなシーンが入るが、付けてるヒゲもしょぼかった。このシーンがかなり意図的だが、何のためなのかはよく分からず。内容は哲学的。でも中国語の字幕が無く、古文を英語字幕で追うのはかなり苦しく多分内容理解は半分くらい。でもおもしろかった。
香港からはメイベル張婉婷。知能障害児を持つダンス教師のお話。ごく普通の短編映画。