「形影不離(Inseparable)」CCTVで放送

ダニエル呉彦祖ケビン・スペイシー主演の映画がCCTV6で放送された。
公開されたのはつい最近なのにもうTVに登場というは興行成績は良くなかったのか。
監督は台湾のダヤン伍仕賢。前に「独自等待」を撮っている。
ケビン・スペイシーが主演なので、会話の半分は英語。外国語率が多いというのもヒットしなかった要因だろう。
仕事に結婚生活に行き詰まった男の前に謎の外国人が現れる。幻覚なのか果ては天使なのか?というお話。
厳浩監督「鴛鴦胡蝶」のように自分の分身のような存在が登場するお話は、個人的に好きである。自分の側にもいてくれたらと思う。
粉ミルク問題とか(ここでは外国企業製ということになっている)、病院の入口で売っている偽藥とか(北京でも多いよ!)、違法添加物を入れて製造する闇豆腐工場とか(豆腐以外にも多いよね)、結構ギリギリな要素も盛りこんで健闘している。
主演2人はきっちりいい仕事しているし、一応中国だけどどこか特定出来ない場所選びも功を奏している。全体的には悪くない。でも新鮮味はない。
今ハリウッドは中国市場を狙って合作を推し進めている。合作にすれば、輸入規制枠にも引っかからないし、売上に占める自分たちの取り分も増えるからだ。湯唯が主演した「晩秋」は中国国内で公開された韓国映画の興行成績第1位になった。作品自体が良かったというのもあるが、湯唯主演でなければ中国でここまで話題にならなかったはずだ。
日本でも章子怡チャン・ツィイー)で「オペレッタ狸御殿」を撮ったけど、中国では公開してないよなあ。