石澳&「PTU」

とにかく海が見たかった。浜辺でボーっとしたかった。
なので今まで行ったことがなくて海がきれいそうな場所に行こうと思った。
香港島の東端にある石澳は、周星馳主演映画「喜劇之王」やサミー鄭秀文&リッチー任賢斉主演「嫁個有錢人」のロケ地でもある。のんびりとした海辺の町だ。
砂浜はそれほど大きくはないし枯葉などのゴミも多い。それでも午前中から人が集まって、めいめいに泳いだり肌を焼いたりして楽しんでいる。きちんとした脱衣場やシャワー設備があり、ゴザやビーチパラソルはビーチおばちゃんからレンタルできる。
そこを離れて住宅地を歩いて行くとピクニックコースがあり、橋で繋がった小島を登ることが出来た。
頂上に展望台があり周りをぐるりと見渡せた。ただひたすらボーっとする。
夜は油麻地に戻って映画「PTU」を観る。廣東道を舞台にした拳銃探しのお話である。林雪が地面に転がった魚を踏んずけて滑って転んだ時点で、オチは分かるのだが(2度目はバナナの皮だ。こてこてだw)、最後までおもしろかった。2003年の作品で、当時としてはそんなお金も時間もかけられなかったと思うが、それを逆手にとって「一晩だけの、決められた場所内の」設定にしてきっちりまとめあげている。最初の火鍋のシーンとか、ゲームセンターでの警察とチンピラの力關係がおもしろかった。ホントかどうかは別として、うっかり信じてしまうぐらいリアル。
この「PTU」の設定を元にしてTVドラマも作られている。確かにこの映画も長い長い物語の中の一部分という感じがする。
名作。