ジョニー杜蒞峰「復仇(冷たい雨に撃て、約束の銃弾を)」を観る

CCTV6で放送されたもの。タイトルは変更されて「暗標」。なので別の映画かと思って見てみたら「復仇」だった。紛らわしい。
フランスの俳優ジョニー・アリディを主役に置いた復讐劇。といっても舞台はマカオと香港。林雪やサイモン任達華、アンソニー黄秋生などの杜蒞峰ファミリーが男臭い任侠の世界で暴れまくっている。
見ていて大昔のヤクザ映画を思い出した。仁義を通すために命を賭けるクールで熱い男同士の闘い。こういうのは国の違いを超えて男は大好きだ。
ジョニー杜蒞峰独特のユーモアも感じられる場面もある。3人の殺し屋がボスの一味と撃ち合うシーンなんて大玉転がしにしか見えないw
しっかりした話の映画だが、脚本はあるのに敢えて現場ではその日撮る分のページだけしか配られなかったらしい。ベテランの香港人俳優なら手馴れたものだが(昔の香港映画では脚本が無いのが普通)、ジョニー・アリディはその環境であの素晴らしい演技が出来たのだからすごい。
こういったマフィアものからラブコメまで毎年多くの作品を作り出してもクオリティーは決して落とさない杜蒞峰の力量には感服するしかない。彼も「単身男女」から本格的に大陸進出したが、そのうちマフィア映画も大陸で撮ることになりのだろうか?