「与時尚同居」を観る

CCTV6で放送。仔仔ことヴィック周渝民、ビビアン徐若瑄、校長のアラン譚咏麟が主演。
有名ファッション雑誌の編集社を追い出された小輝(仔仔)が、人生の負け組仲間を集めて再起するお話。
中国において映画「プラダを来た悪魔」の影響はすさまじく、雨後の筍のようになんちゃって映画が次々作られた。これもその1つかと思われたが、ちょっと外してある。
監督は尹麗川(女性)。張芸謀監督映画「山楂樹之恋」の脚本を担当したこともある、作家であり映画監督でもある。
小輝が追い出された有名ファッション雑誌に出し抜かれ、自分が創刊したファッション雑誌が休刊に追い込まれたところで、方向変換を図り再挑戦する。それがストリート系の雑誌だった。
実際今の中国でもこの部分が真空状態で、唯一あるのが香港の「Milk」だけだったりするので、目のつけ所はいいと思う。北京の胡同を舞台にしたりして単なる絵空事にしていない。
かと言って監督自身がストリート系ファッションに詳しいわけでもなく、全体的にツッコミも浅いまま終わってしまった。ファッション業界を舞台にしているが、ファッションがテーマではないからということなのか。でも徐静蕾の映画にお金を払ってファッションチェックしている女子がいるように、この映画を見たらカッコいい着こなしが出来るよぐらいな勢いがあっても良かったんじゃないかと思う。
徐若瑄がほぼスッピン、ジャージ姿(しかも上下で色が違うw)で活躍しているのがかわいい。
仔仔は他のインタビューの中で「台湾にいる時でも自分には花蓮なまりがあるので、外ではあまり話さないんだ。」と言っていたが、今でもシャイでスター気取りの全然ないイイ人である。