「幸福額度」を観る

これもTVで放送されたもの。台湾と大陸の合作映画はめずらしい。主演の陳坤(チェン・クン)も自分の会社から出資している。
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監督は今まで多くのPVを撮っている台湾の陳正道。主演は1人2役で林志玲(リン・チーリン)。その相手役として人気者陳坤と演技派廖凡(リャオ・ファン)が脇を固めている。
ストーリーは割愛。愛を取るかお金を取るかというお話。ここ最近の中国映画の主流となっているテーマだが、またかという感じ。
目を見張るのは林志玲の演技力。「刺棱」でのアクションを交えての演技にも驚かされたが、今回の1人2役も見事に演じきっている。端正な容姿と抜群なプロポーションに演技力が加わって向かうところ敵なしである。
プロデューサーは張一白。オサレなシティラブストーリーをずっと撮ってきた監督でもある。しかし、愛か金かという二者選択を迫るのもどうかと思うし、現実的に出会えるのは天文学的なお金持ちのイケメンでは無く、若い愛人を探す小金持ちのおっさんだろう。結局最後に愛情を取るのもきれいすぎる。おしゃれな映画にしようとしたのに、結果古くさい観念的な映画になってしまった。