今年は葛優3本立て

お正月に向けて中国映画界も熱くなってきた。今年の話題は何と言っても陳歌凱監督「趙氏孤児」、姜文監督「譲子弾飛」、馮小剛監督「非誠勿擾2」の3本の主役がすべて葛優(グォ・ヨウ)だということ。
実は葛優は2年前にも「桃花運」と「非誠勿擾」がお正月映画で被ってしまい話題となった。但しこの時は「桃花運」のほうが上映が少し早かったのとあまり有名では無かったのでそれほどの騒ぎでは無かった。
しかし今年はあまりにも被り過ぎ。中国メディアでも「中国には他に俳優がいないのか?」という意見が出てきたり。
この話題の裏で実は廖凡(リャオファン)も「譲子弾飛」と「非誠勿擾2」に出演している。この人も実力派俳優で人気者なので、多くの作品に出演している。「気がついたらここにも出ていた!」という田口トモロヲ的な俳優である。
葛優も今では超大物俳優だが、若借りし頃は苦労も多かった。苦労して入った軍の全総文工団(文芸工作団)では外見のせいでいつも中年役しか回ってこない(当時から髪が薄かったから)。2枚目役は無理なので自然とコメディ路線へと進む。そして馮小剛監督と出会い常連主演となる。
性格が温厚で多くの人から好かれている。年を取れば取るほど芸が肥えるタイプだ。
実は中国は俳優の層が薄いんじゃないかとは薄々思っていた。おっさん俳優はやたら多いが。特に若い女優はみんな同じにしか見えないっ。めっちゃきれいなんだけど区別がつかない。なので最近はそんなきれいじゃないけど個性的な女優に人気が集中している。中国人同士でも区別がつかないんだろうな。
写真はファッション雑誌でオサレに挑戦した葛優。でも少し無理が・・・。