「艋舺(モンガに散る)」を観る

どうにも我慢が出来なくなり、部屋で1人「艋舺」祭り開催。
本格的なヤクザ青春映画は確かに今まで台湾に無かった気がする。「枯嶺街少年殺人事件」も若者の抗争の話は出てくるがもっと純真だ。
主人公は高校生なのでヤクザというよりチンピラに近い。服装や髪型ももいかにもチンピラで笑ってしまう。「こんなヤンキー近所にいたいた」みたいな。
主演俳優も若いが、特にケンカのシーンは派手でかっこいいし華がある。
前半は割と明るくて笑えるシーンも多いが、これが後半になるとだんだん重くなる。最後の結末は予想できたがそれでもせつない。
この映画でのイーサン阮經天の評判が特にいい。イーサン演じる和尚(モンク)が一番複雑で重要な役どころだが、それをきっちり演じている。但し坊主頭にしてもイケメンは相変わらずで汚れぷりが足りない気がする。和尚の幼なじみの志龍(ドラゴン)は「九降風」でリーダー格を演じたリディアン鳳小岳。この志龍の母親役がとてもいい味出しているw
ところどころで日本的な要素が登場する。仁義を重んじる古いヤクザも伝統的な日本のヤクザと共通するかもしれない。
台湾映画だが全体的になつかしい感じがする。