ホントはあまってない「剩女」

中国のトレンドはネット発信が多い。テレビを見ていてもネットで話題になったことばかり。
最近はイケメンホームレスの「犀利哥(shi1 li4 ge1)」とか(右写真)。この人は話題になりすぎて身元もばれて無事田舎に帰るまでをテレビでドキュメンタリーで放送されたりもした。
最近定着してきたのが「剩女(sheng4 nv3)」。高学歴高収入高齢の3高未婚女性のことで「負け犬」と同じ意味。
おもしろいことに北京の負け犬も見た目は全然引けをとらない。お金を持っているので肌の手入れも怠っていないし、服のセンスもいい。なのにモテない。
そして同じように男性も未婚率が増えている。でもこっちを見ると見た目はただのおっさん。それで後ろでママがけしかているのが丸見え。「もううちのマーくんは内気だからー」なんて言われている。これはあかんわ。
中国の男女比率からいけば結婚適齢期の女子は余るはずがないのにこの現象。特に20代のカップルには奴隷のように男が虐げられている場面にしょっちゅう出くわす。なのに一方では30歳を過ぎて恋人もいない女子がいる。
中華圏芸能界を見回してもいるいる。徐静蕾、舒琪、ビビアン徐若瑄、バービー徐煕媛(大S)、ルネ劉若英、カレン莫文蔚などなど。でも男子はだいたいもう結婚済。残っているのはアーロン郭富城、張震、孫紅雷ぐらいか。台湾、香港は実は平均結婚年齢も出生率も日本より深刻な状態なのだ。3高女子を娶れない男子は大陸女子を選ぶ。そして香港台湾女子はさらに窮地に追い込まれる。
大陸の貧困地区では年端のいかない女子が親の取り決めで10歳以上離れた男と結婚することも普通。結納金を返せないので離婚も出来ない。私が実際に聞いた話では13歳で結婚して15歳で子供を産んだそうな。
中国男子は家事や料理もこなすし、日本より女子に理解があるのかなと思ったが、よくよく本音を聞いてみるとやっぱりヨメは家にいて年寄りと子供の面倒を見て家事も全部して欲しいらしい。それで自分は外でがんがん働いてたまに恋もしたい。そんな話を聞いて心の中で「ケッ」って言ってしまう私はやっぱり負け犬でいいやと思う。