日本の時代劇

このドラマの中で日本のある時代劇の映画が重要な要素として出てくるので、最近の日本の時代劇映画を調べることになった。
そうしたら、出て来る出て来る、自分の予想以上に製作されていた。多過ぎて名前は知っているけど実際に最後まで観たことがあるのは「GOEMON」「さくらん」くらいか。
「GOEMON」は単純に楽しめた。あれぐらい突き抜けられるとあっぱれというしかない。ベースはアニメとゲームなんだろうけど、お金かけてるし手も抜いていない。日本のオタクの底力を見た。
特に織田信長のキャラ設定がツボにハマる。広末涼子はここでもやっぱり「広末涼子」で、今の日本には若くて才能のある若い女優は多いだろうに何故彼女を選んだのかは不思議だ。
ただ五右衛門にあれだけ身体能力があるなら霧隠才蔵も助けられたんじゃないかと思ったがそれはまあよしとしよう。日本映画はCGがしょぼいというのが定説だがこれでかなりレベルアップしたのではないか。
「さくらん」は女の視点から撮った女の映画。なので男(特にオヤジの)の妄想が入らない分すんなり話に入れる。但し作品の質で言えばやはり五社英雄が上。大ベテランと比べることが無理なのだけど、花魁道中とか見るとどうしても見劣りがしてしまう。衣装は蜷川美花の作品をプリント加工して製作されたが、それも着物にしてしまうと安っぽいし、舞台も画面全体が明るいといかにもセットっぽい。ポップでパンクな時代劇にしたかったのだろうけどちょっと残念なかんじ。土屋アンナは最高。
時代劇は自分の予想以上に手堅かった。