「蘇乞児」を観る

今日は春節なので1日だけお休み。夜ボスが映画をおごってくれた。南京の万達広場はイオンみたいなSCで中には映画館やカラオケもある。
上映していたのは「72家房客」「全城熱恋」「綿衣衛」「大侦探福尔摩斯(シャロークホームズ)」「孔子」で、ボスは「綿衣衛」を観たかったが、満席だったので「蘇乞児」を観ることになった。春節料金で60元+コーラポップコーンのセットが強制的についてきて結局1人あたり85元。それ以外の選択は無い。どんな商売なんだ。
監督は袁和平。アクション監督として有名だが、アクションにはうといので詳しくは知らない。主演は趙文卓で、「刀(ブレード)」が印象にある。
ジャッキー成龍は笑い、ジェット李連傑はスピード、ドニー甄子丹はキレと足技と特徴があるが、趙文卓ははたして自分のキャラを作り出せるのか。そこがこの映画の肝心なところである。
演技パートは周迅(ジョウシュン)が務めているが、更に神懸かり的な演技である。今回は1児の母で夫に尽くす献身的な妻の役で、まんまとその役になりきっている。
そして期待のジェイ周杰倫は、浮かずにきっちりこなしていて意外な才能を見せている。後半に再登場は予想外だった。
美術はCGを多用しながらもうまく世界観を表していたと思う。山の上の家はCGかと思ったがそうでもなさそうで見分けがつかない。(中はセット)
そしてこの映画の最高の拾い物はアンディ安志傑だろう。劉青雲主演「神探」では、育ちのいいぼんぼんだったが今回は渾身の怪演である。
新しくて広い映画館で観る映画はやっぱりいい。360度音が聞こえるのも気持ちがよかった。