最近の陳坤(チェンクン)さん

そろそろお正月に向けて映画の宣伝も増えて来た。街中で「花木蘭」のポスターを見かけたが、一瞬「おや?」と思い家に帰って確認してみた。
やっぱり陳坤の顔が左右逆だ。陳坤はいつも左眉が上がるくせがあるのでバレバレ。こういうのもアリなのだろうか?
そんな彼は今北京テレビ放送のドラマの主演をしている。
皇帝の親戚にあたる陸家の、清朝崩壊から日中戦争、内戦以降までの波瀾万丈のドラマである。監督はドラマ「血色残陽」を撮った人で見応えは十分だ。
そこで陳坤は陸家の跡取り息子の役なのだが、もうへなちょこなのである。皇帝の親戚とはいえ、政治や時事から遠ざかりとにかく「何もしないこと」が家訓の大きなお屋敷の中で育ったぼんぼんはやはり何も出来ない。それでもお金には困らないし女にはモテるので、恋愛面で問題を起こす。でも自分で解決出来ない。
普通だったら見ているだけでイライラしてしまうこんな男も、陳坤が演じるとあら不思議。アンニュイな王子様の出来上がりである。
オープニングを見るだけでおおかたの予想が出来るのは中国ドラマの特徴だが、最後は老けメイクもするっぽい。楽しみだ。