蝋人形の館

小雨の降る中、梅渓牌坊というところで撮影をする。ここはハワイに出稼ぎに出て金持ちになり、その後ハワイのお姫様と結婚した華僑の家である。そのハワイの姫との間に12人の子供をもうけている。12年間ほぼ妊娠しっぱなしってどういう気分だろう。
石造りの家の中には隠れた屋根裏部屋もあり、イザという時には篭城も出来そうだ。その家の庭にジャックフルーツの木があった。小さいながらも実もなっていて南国気分倍増だ。
撮影場所の隣には何故か蝋人形館があり、辛亥革命の有名人の像とかがあった。出来映えはかなりリアル。
今回華僑の元住宅で撮影することが多いが、海外で成功した人はごく一部分である。たいていは庶民のままひっそりと異境の地で人生を終える。以前は中国人のポシティブ精神が海外移住の原因なのかと思ったが、不安定な国内にいてはどうにもならず、やむを得ず海外に出た人の方が多いと分かった。すごく寂しがりやの中国人がそんな気軽に故郷を離れるわけがない。
それで移住先でチャイナタウンを作るんだが、それで中国人の数が現地人より増えてしまいシンガポールみたいに分離独立しちゃうんだな。