華僑と辛亥革命

最後まで台本は見ていないけど、今回はかなり大掛かりな企画である。清朝末から日中戦争の終戦まで物語は続く。まあ中国ではありがちな話だけど。
そんな訳でもう一度「辛亥革命」のおさらい。資料を読むと孫文は一生を革命に捧げて苦労のしっぱなしである。年代表なんて毎年事件が起きている。それでよくよく資料を見ると「辛亥革命」は確かに清朝を倒したが新しい国を確立するまでには及ばず、必ずしも成功したとは言えない。中華民国に変わっても派閥争いは続き軍閥袁世凱は「今日からオレ皇帝」発言して速攻ツッコまれ、その後も国はまとまらず孫文は中国中をかけずり回って何とかしようとするが志半ばで肝臓癌で死去してしまう。孫文以外にたとえ自分を犠牲にしても新しい国を作らなければと思う実力のある人間がほとんどいなかったというところがイタい。
そんな孫文を財政面で支えていたのが海外の華僑たちである。海外にいた方が国としての機能が停止した清朝に対する危機感も増すというもの。そんな華僑も最初は奴隷と同意義の苦力(クーリー)から身を起した苦労人が多い。
それで孫文を主人公にしたオールマレーシアロケの中国映画「夜明」を見ようとした。しかし冒頭の梅屋庄吉孫文の会話を聞いて止めた。何で日本人の梅屋庄吉が片言の日本語やねーん。
ちなみに中国では孫文より孫中山の方が通じる。諸葛孔明より諸葛亮