CCTV6で「赤壁(上)」放送

明けましておめでとうございます。
さて1月7日から「赤壁(下)」が上映するのに合わせて夜に「赤壁(上)」が放送された。私は上下揃ってからDVDを買おうと思っていたのでまだ見ていない。テレビで流れる予告編の最後に白い鳩が飛ぶのを見て「ジョン呉監督、やっぱりここでも鳩なんですね!!」とずっと気になっていたのだが。
やはりというか戦闘シーンはとてもスタイリッシュでかっこいい。敵の死体を跨いだ後に翻るマントとか、数人から槍を突かれたのをくるっとかわしてなぎ倒すとか、どういう風にクレーンを動かしているのか分からないぐらい素早いカメラワークとか。「英雄本色(男たちの挽歌)」の時と作り方は変わらない。
日本でも既に公開済みで下集も近々公開である。上下集に分かれたのはアジア版のみでそれ以外はひとつにまとまっているらしい。確かに「三国志」は日本でも根強い人気がある。但し私はそれほど詳しくないし、時代劇調のセリフは字幕がついててもかなり苦しい。コンパクト版が売っていればそちらを買いたい。
金城武は吹き替えで張震ももしかしたら吹き替えかも?トニー梁朝偉は当然吹き替え。金城武の吹き替えは少し意外だったが台湾人の発音は特徴があるので時代劇だと仕方がないだろう。「赤ちゃん声」と言われている林志玲も下集のシリアスなセリフは吹き替えに変更になっている。
金城武は撮影中に監督と何度も意見の衝突があり、宣伝活動には一切参加しないのではと噂されていたが今のところそんなこともない。しかし映像で見ると金城武だけとても垢抜けていて現代的だ。アルマーニのモデル姿の金城武と同じなのである。1人だけ浮いている感じはその撮影中のことと関係があるかもしれない。
中村獅童は合作だからいるという程度で獅童じゃなくてもよかったのだろうぐらいの役である。
中国は今立て続けに大作を制作しているが、やはり中国の話は中国人が作るのが一番だと思う。「ラストエンペラー」はベルトルッチから見た東洋における退廃美が描かれてそれはそれで充分意味がある。しかし何か間違えている感は拭えない。ホーチミンの街のど真ん中でスゲ笠被って喜んでいるフランス人を目撃してしまった時のような。