黎明おおいに語る

映画「梅蘭芳」のプロモで、3週に渡り主演3人が同じトーク番組に出演した。23日は章子怡チャンツィイー)、30日はレオン黎明、12月7日は孫紅雷である。章子怡はいつもと同じで(私は運だけじゃないわ。努力だってしているわ)特に書くべきこともない。そこでこういったテレビ番組には最近縁の無かったレオンを紹介。
香港四天王の1人と言われた時から若さの似合わないアイドルだったが(老け顔というわけでもないのに)、ここにきて貫禄が出はじめている。しばらくは表立った芸能活動もしていなかったのに、いきなりの「梅蘭芳」主演の大抜擢。
これには多くの否定的な意見が出たが(背がデカ過ぎる、中性的なイメージがない等々)、本人は精一杯の努力をして判断は観客に委ねると言っている。「覇王別姫」のレスリーがあまりにもアタリ役だったので、それと比べるというのはやはり酷だろう。
レオン黎明といえば、ファンサービスはあまりしない、何事もビジネスライク、というか自分の事業優先みたいなイメージがある。香港でブレイクはしたけど結局中味は北京人という思いが強い。
その番組の終わりで以前主演した映画「半生縁」のことが紹介された。これは以前にもレオンが「この映画の役が常に鬱屈としていて撮影中ものすごく嫌だった」とこぼしていていたぐらい好きじゃない映画だ。何だってこの映画の話をフルんだろうと嫌な予感は的中した。
「この映画はカメラマンが台湾人なんだけど、2人助手がいて1人は近視1人は遠視で、しょっちゅうピントを間違えるんだ。そのたんびに何度もリテイクしなきゃいけなくて、本当にたいへんだったね。」
「その場合彼らを責めたりしたことは?」
「仕方ないさ。彼らが悪いんじゃなくて、彼らを雇った制作会社が悪いんだ。」
「あぁ、制作会社がね‥…(司会者言葉無し)」
久しぶりに見たレオン黎明は以前とちっとも変わっていなかった。