冷汗かきかき出発

北京南駅から出ている6時半の天津行きの電車に乗らなくては行けないので、まだ夜が明ける前に家を出る。
天津駅までは順調に着く。フェリーのホームページにはこの後「塘沽駅」に行きそこからタクシーと書いてあった。天津駅から塘沽駅まで電車で30分。しかし駅員に尋ねると塘沽駅に行く電車は無いからバスで行けと言われる。それでバスターミナルに行ったがどこ行きのバスに乗ればいいのか全然分からない。電車で30分ということはかなり遠い。そこで「大港」行きというバスがあったのでそれに乗った。海に向かって行けばいいかぐらいの気持しか無かった。これが大きな間違いだった。
ついこの間まで天津でもオリンピックが開かれていたとは思えないくらい、ボロいバスに乗り、口の悪い運転手に料金を渡す。その後しばらくはうねうねと市内を走り次第に郊外へ。田園地帯の中の県道みたいな道を走るに及んで完全に乗り間違えたと気付く。でも今降りても周りはタクシーすらない。取りあえず大きな街まで行こうと思ったら1時間以上かかって終点に着いてしまった。
大慌てで白タクを捕まえてフェリー乗り場まで行くように伝える。するとおっちゃんは海沿いの何もない高速道路をひたすら走った。海沿いというか砂浜の上にアスファルトを盛っただけの簡単な道路だ。そして高速を降りる料金所の手前で、おっちゃんは天津市内を走る正規のメータータクシーを捕まえて私を乗り換えさせた。実は乗る前に120元と言われていたが、そんな訳はないので「高速代込みで80元だ」て言ってやった。おっちゃんは怒り出したが、「急いでいるし、もう仕様がないから100元ね」と言ったら素直に引き下がった。
そして無事フェリー乗り場に到着。ぎりぎりかと思ったら全然のんびりしていて少し肩すかし。
天津は港町だから海が近いと勝手に思っていたのが運の尽き。上海でも海が見える場所まで移動するのに1時間以上かかることを忘れていた。(外灘から見えるのは河だ)
とにかくも、3日後には神戸だ!