おもしろすぎっ「デュース・ ビガロウ:ヨーロピアン・ジゴロ」

せっかくアメリカにいるのだから、時間のある時はまめにTVをつけている。しかし字幕無し英語オンリーになるとさすがに分からない。ドラマ「Closer/クローサー」の新作も何となくしか話が分からない。ただ前と違ってみんなブレンダの仕事っぷりに納得しているので、とても協力的になっていた。でもFBIの彼氏はやっぱり影が薄いね。
そんな時、思わずつい最後まで見入てしまったのが「デュース・ビガロウ:ヨーロピアン・ジゴロ」という映画。
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この映画のすごいところはもんのすごくお下劣な映画を渾身の力を込めて描いていること。脚本もセットや小道具も全然手を抜いていないんだよ!でも内容はアホネタ満載なんだよ!ここまで突き抜けたアホ映画って90年代前半の周星馳映画以来なので、つい目頭が熱くなってしまった。
特にお気に入りのセットはTJの船を改造した水浸しの悪趣味な部屋と、「ベストヨーロピアンジゴロ賞」の授賞式の会場。しかもCGじゃなくてちゃんとセットを作っているところが素敵。
お下劣ネタはベタなH系から身体コンプレックスに関するものまである。私はお下劣ネタも好物なので気にはならなかったが、頭の固い人は難しいだろう。ここに登場する殺されたジゴロのお客達はそれぞれコンプレックスを抱えていて(身体がデカイ、顔の下半分が性器の形、耳が異様にデカイ、声帯手術を受けて首から飲んだ物が吐き出されるとか。)それが見た目は冴えないがとても心のやさしいデュースに癒されて元気になってゆく姿にはじーんとしたりして。下ネタ中心だけど汚い印象を与えていないのは監督の性格からきているのかもしれない。
ネットで調べたら実はシリーズ2作目(1作目は「デュース・ビガロウ:激安ジゴロ!?」)ていうのにまた笑い。ウィキペギアにも載っているのを見てまた大笑い。
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デュースの友人、TJも最高。何度も変装するのだが、それが全部似合っている。
日本語字幕でまた見てもいいかな。