恐いオバちゃんにはなりたくない

飛行機のチケットも無事予約し、受け取りのため今日久々に北京市内に戻った。通常は指定の場所まで配達してくれるのだが、さすがに延慶は遠すぎて無理だった。
予約した日系の旅行会社に行くと、2人の若い中国人スタッフが対応してくれた。日本語はカタコト。予約済の用紙を渡して、フリーペーパーを見ながら待つことにした。
 で、一册目を読み終えてしまったがまだ手続きは終わらない。ここで「ん?」と思ったが、中国だからと思ってまた待った。その後ペランとしたコピー用紙を一枚だけもらったがこれがチケットらしい。(eチケットだから)
「バカでかいT3に行くのは初めてだから、受付カウンターの地図が欲しいんですが。」
と聞いたら「生まれて初めてそんな質問されましたー」という顔をされて、「じゃあ今ネットで調べてみます。」とおどおどしながら席に戻るスタッフ。「ネットだったら自分でも調べられるけどな」と思いながらまた待った。
しばらく経った後で彼が戻ってきて「この航空会社はT2に残ったままなので前と場所は変わりません。」ということだった。それでそのまま代金を払いその会社を出たがここで1時間半過ごしたことになる。予約済のチケットを受け取るだけで1時間半って。
「何だかあの中国人の2人、常におどおどしていたなあ。あれ、もしかして私、怖がられていたのかな?」と歩きながら振り返る。
 たまの飲み会で同世代でバリキャリな女性に会うことがある。まさに「スーツは鎧、大きめの書類もすっぽり入るブランドバッグは武器」の人達である。強めのお酒と渋いつまみを頼み、周りを気づかいながら煙草の煙を大きく吐き出す彼女達を見て、「仕事がなければただのニート」な私はついつい「恐い」と思ってしまう。一緒に仕事をするのであればこれほど頼もしい存在はいないだろう。でも「恐い」。
 もしかしたら旅行会社で私も無言の威圧感を醸し出していたのか?確かに途中からムっとしたが表面には出ていないはずだと思っていたが。
もう若くはないのだと周りから気付かされる日々である。