春節だ

昨日からずっと爆竹と花火の音がすさまじい。中国で初めて春節を過ごす日本人は決まって「銃撃戦でも起きたのか」と思う。私もそうだった。不謹慎かもしれないが、このたとえが一番適切だ。そしてやはり各地でこの爆竹花火による死者、負傷人も多数出ている。一般人はこの一晩の花火に約2000元ほど費やす。お金持ちはもっと。そんな大量な花火の需要が一気に拡大すれば粗悪品も混ざるだろうし、だいたいその大量の火薬を積んだ隣で花火を打ち上げるんだから、そりゃ事故るよ。北京上海は一応市内は花火禁止なのだが、それでも人民はこっそり(でもないが)打ち上げている。田舎にいけば規制がないので打ち上げ放題だ。縁起物はケチると運が自分のところに回って来ないと思っているので貧乏人でもありったけ買う。「そのお金を別のところに使えばいいのに」なんて思う私のところには多分ずっと運は来ないだろう。
花火といっても音が主役。派手で音が大きい方が勝ち。日本だとお盆あたりに花火大会があって、打ち上げた後の消え行く花火の姿に「今年の夏ももう終わりだな」なんて感傷に浸ってしまうが。「人生なんて花火と一緒よね」なんて侘びさびまで持ち出したりして。
そうやってスタッフと一緒に花火を打ち上げ、恒例のおおみそか特別番組など見た。王道だ。