10日クランクイン!

この何日かはとにかく忙しかった。24時間プリンターがフル活動していた。美術ボスは「今回は予算が少ない」と言っていたが、今まで私が参加したドラマの中では多いほうだ。セットの中に置いてあるものにもお金がかかっている。そんなわけでパソコンで作る道具類の数も多い。街頭のスタンドに置く為の雑誌が30種類とか。ポスター100枚とか。慣れていない私は驚いてばかりだ。使う紙幣も時代に合わせて3種類。
今回のドラマも主要スタッフに香港人が何人かいる。監督、美術指導は香港人だ。大陸での撮影に香港人は重宝されている。特に香港人監督は撮るのが早くて段取りがうまいというのが定説。確かに。ドラマは撮影期間を大幅に延長することはしない。撮りきれなくてもそのまま終わる。後は編集で何とかするしかない。そんなところが悠久の時間が流れる中国映画との違いである。
順調に撮影が進むことを祈るのみである。