ロケハン

今日はボスと陳くんと一緒に撮影場所を見て回る。大道具さんはもう既にオープンセットの中で作業を始めていた。その中で2年前にはなかった南京街のオープンセットが出来ていた。南京街とは南京の昔の建物を再現したもの。大きな水路もある。今回のドラマの半分は南京が舞台だが、実際に南京に行かなくても横店で南京の街が撮影出来てしまう。他には香港街、広州街、江南地方のオープンロケセットもある。前回は唐の時代の時代劇だったので、この辺りは殆ど見ていない。それにしてもどこにいってもあちこちで撮影している。昔一緒にお仕事をした知り合いにも何人か出会った。でも聞くとみんな旧正月前にクランクアップだ。普通はそうだろう。
そういうボスも今2本のドラマを掛け持ちしている。それも1月末にはクランクアップだ。その後も4本ぐらい話が来ているらしいから大忙しだ。しかしボスの場合陳くんのように優秀な助手に任せている部分が多い。実際実務上の仕事は陳くんがしている。そして驚いたことに陳くんも私にかなりまかせっきりな部分が多い。「じゃ、これよろしく」といって去ってしまう。よほど大きく外さない限りそのままOKになる。時間がなくて忙しいからそうなるんだが、いいのかな?とたまに不安になる。
友人の話を聞くと別の職種でも(一般の会社とか)そうらしくこれが中国式の仕事の方法なんだろう。だから能力のある人は短期間でどんどん上に行ける。でもおろおろしてるとずっとそのまま。日本のマニュアル式とどっちがいいのかということはなかなか決められない。