夏の撮影はつらい

北京は暑い。そして長い。だいたい5月から9月まで夏だと思っていい。但し温度差が激しいので夜は日本より過ごしやすい。7月が暑さのピークになり立秋を過ぎるとぐんと過ごしやすくなる。こんな時期に時代劇を撮影する俳優は悲惨である。重ね着と重いカツラでワイヤーアクションをしなくてはいけないのだから。特に横店という京都の太秦のような撮影所の夏の暑さと湿気は日本とたいして変わらない。
ドラマ「我men生活的年代」に出演する劉イエは、夏の北京でセーター着込んで撮影していた。設定が冬だからだが見るだけでも暑苦しい。月末クランクアップなのでもう少しの辛抱だ。そしてハルビンでは陸毅がドラマ「夜幕下的哈er濱」のためにこれまた冬服で撮影。ハルビンは緯度だけ見れば稚内市とほぼ同じなので、涼しいだろうと思うだろう。しかしここが中国マジックで内陸に位置するので全然涼しくない。夏涼しいのは沿岸部か高度が高い高原だけである。
そこで中国のドラマは、夏は青島や大連などで撮影し冬は珠海や海南島で撮影することが多い。今年の冬は私も南の島で撮影したいものだ。