火遊び厳禁

今日は人工洞窟で撮影。山賊の根城に共産党が潜入するという話。ところがその中でたき火を置いたら煙だらけで撮影どころではなくなってしまった。まったく何も見えず、みんなは咳が止まらない。それで急遽スケジュールを変更。
翌日、ばかでかい扇風機を出入り口に2台用意して撮影に臨む。それでも「ストップ」の声がかかるたびそのたき火の釜を外に持ち出し、「用意」でまた洞窟内に戻すという骨の折れる作業が続いた。結局洞窟内の撮影は3日かかり、私はその間ずっと涙と咳が止まらなかった。マスクをしてもそのマスクがすぐ灰色に変わってしまう。最初は炭で起こしていたが、その炭もあっという間に無くなり、最後は使用後のセットの材木を剥がしてそれを燃やしていた。
しかしその3日の間に火の起こし方がかなりうまくなった私達。最後は消えかけの種火から炎に変える神業まで身につける。何事も修行。